ひらがな外国人

レジで作業をしていたら

「スミマセン」と声をかけられた

前を見たらその視線のひとつ上に頭がある大柄の

外国人だった

強豪国のCBみたいな厳つい見た目に怯んだけど

カタコトがとってもキュートだった

「コドモノホンガホシイデス」

僕は児童書コーナーを案内した

「ロクサイクライノヒラガナノホン」

バムとケロ、くれよんのくろくんあたりだろうか

「コレモイイデスケド、ヒラガナ、スタディ

この外国人、謙遜を知っている...!

スタディデキルモノ」

あ、絵本じゃなくて子どもが勉強するワークか!

いろんなワークを紹介した

「スミマセン、コレモイイデスケド」

だめだ

「コレモイイデスケド、カンタンスギル」

だめだ

「アー!カンジ無理!」

うんこ漢字ドリルは全然だめだ

最終的に小学一年生くらいのひらがなの本を気に

入ってくれて一件落着

それにしても

こんな時代に紙の本で、しかもネイティブの子供

第一言語を習得するために使うものに目をつけ

るとはとても好感が持てる

頑張って欲しいものだ