バイト。
閉店間際にお客さんが。
NHKで放送された「宗教の時間」で紹介されたと
あるテキストの名前が思い出せないのだという。
別に宗教に浸かってるような人だとは思えない、
店によく来店する"消費者"や"擬似・生産者"じゃ
なくて、"生産者"として長年汗を流してきたよう
な、そんな佇まいを感じられるお爺さん。
腰は曲がっていて、歯も不揃いだから、コミュニ
ケーションがなかなか難しい。
だけどそういう人の方が好印象だったりする。
だって全力で生きてる人だから。
僕は書店の本を探すのは苦手なんだけど、ネット
の海から該当の本を探すのは大得意。
普段からやってるからね。
結果すぐに本を見つけることが出来た。
お爺さんに感謝された。
今まで「ありがとう」と言われたことはあるけど
本当に重みを感じた「ありがとう」だった。
「ありがとう」の重みを理解出来ることも、また
大人への1歩なんじゃないかと思う。
なかなか有難い経験だった。