就活の憂さ晴らしにDTM作曲でもやろうかなと考
えていて、今日は事前インプット期間にする
ボカロを作るとなると結局令和の早口高速BPMを
それっぽく作れば誤魔化せるのかもしれないけど
やっぱり僕にしかない引き出しがほしくて
日本の音楽全盛期の80sを聞き漁って研究
何事も歴史を知るのは重要だ
たとえば
プリンセス・プリンセスの『Diamonds』
https://youtu.be/IKjRLKQo7O0?si=bMrvsjDRWwjqF8GX
この曲の高揚感の正体は"モータウン・ビート"と
呼ばれるでっでっでー・でっでっででーみたいな
リズムなんだけど、このビート、汎用性が実に高
くてたとえばこんなところにも
https://youtu.be/9SYYtkahc9Q?si=8K0TuGfFwX0EYyZL
僕が高校三年時に郡山の塾に通ってた頃、
駅前を歩く度にこのBGMになんかワクワクした
そういう思い出を与えてくれたのがこの
でっでっでー・でっでっででー だったりする
https://youtu.be/5ty3cQp2ZjQ?si=hSMnSYzmham1S26I
それからやっぱりモータウン・ビートを語る上で
欠かせないのが、僕がカラオケに行く時に最後の
方に必ず歌う斉藤和義『歩いて帰ろう』
楽しかった時代の空気がパンパンに詰まったこの
曲もまたでっでっでーである
ピアノの音も心地いい
ただそんなモータウン・ビートに則っていながら
残念な曲もある
それは松田聖子の『ハートをROCK』
https://youtu.be/0YOxIH5d09o?si=n1gdVSM3fgdY3vBm
この曲のでっでっでーはたぶん当時の機械の限界
なんだろうけど、ちょっと微妙
でーでーでー・でーでーででー みたいな
これだとあんまりテンションが跳ねないどころか
むしろもったりした感じになってて嫌だ
全部が拍にビッタリくっついているこっちの方が
論理的には正しいような気がするんだけど
でもこのモータウン・ビートは人間の肉体的・精
神的なな躍動をそそるような効力がある
そのためにはやっぱり一個一個がスタッカートし
てないといけないのかもしれない
モータウン・ビートの曲なんて00以降あまり作ら
れてないような気がするけど、ここでもし電子音
にモータウンを上手いこと歌わせてそれがバズっ
たりなんかしたらそれはれっきとした発明だから
ちょっと虎視眈々とタイミングを狙いつつ
もう一曲
https://youtu.be/S4K6A8p3Yl4?si=naUxR65QD9JxiPHD
この曲でたしかコムロが世間に名を知らしめたん
じゃなかったかな(翌年がGet Wild)
もうすでにコムロの"形"が出来上がってるビート
ももちろん凄いんだけど
この曲の真髄は歌詞の方にある
綺麗なバスドラムの四つ打ちに
ピアノや電子音で繊細なメロディを奏でたのち、
12小節目からフーウーと超高音ファルセットが入
るイントロが素敵なんだけど結構長い
ようやくの歌い出しでまず「♪さよなら sweet
pain」まではさっきのファルセットにくっついて
いる感じでゆったりしているんだけど
このあとの「♪頬杖ついていた夜は昨日で」の一
気に階段を転げ落ちるようなスピード感
この瞬間に「あ、この曲ちょっと違うかも」と思
わせるすごいテクニックが使われている
全体の歌詞から鑑みるに悲しみから抜け出す夜を
歌う曲になっているんだけど
まるでこの符割りがそのあとに続く「♪非常階段
急ぐ足音」という歌詞にも現れる焦燥感を醸し出
しているっていうすごい曲だと思う