今日から大学に復帰。
民俗学の先生に花田植を見に行く際のポイントを
いろいろ聞いてきた。
民俗学の研究においてただイベントが始まってか
ら終わるまでを見るのではただの観客になってし
まうので、始まる前になにが行われているのかだ
とか、どういう人がいるのかとか細かい部分にア
ンテナを貼ることが重要だという。
そしてベスポジは性格の悪いカメラマンに占領さ
れているからねとも言われた。
ただそれだけのベスポジがあるらしい。
そんなこんなで目標を定めた。
まずは花田植のメインイベント、飾り牛の鞍に注
目したい。重さが15kgを超えるという花鞍や丸鞍
を間近で見たいとも思う。
〜10分絵コンテ〜
一.都会の路面
豪雨。生温い風。クラクション。宙を舞うゴミ。
サラリーマンがコーヒーを片手にイラつきながら
歩いている。足元の空き缶を蹴ると、コーヒーが
こぼれて背広にかかる。
二.塔の上
パーカーのフードをはためかせながら祈る少女。
名前はイナサ。風の民の娘。
風の民の起こす風を嫌う一般人からの差別に苦し
む。目の前を折れたビニール傘が横切っていく。
三.磐城の田舎
地蔵が真っ二つに割れている。
冬の冷たい風が吹いている。
一・二枚目とは時期も場所も違う。
ただ風が壊したことだけは分かる。
四.小名浜
学ラン。頭良さそうなキリッとした眉毛。
名前はナライ。風の民の青年。船の汽笛。
風は人の想いを運ぶ大切なものだと思っている。
だが、想えば想うほど風は強くなる。
亡き父の「人は変われる。」という言葉を胸に。
交わることの無い2人の同じ感情。