2023-05-31

今日から大学に復帰。

民俗学の先生に花田植を見に行く際のポイントを

いろいろ聞いてきた。

民俗学の研究においてただイベントが始まってか

ら終わるまでを見るのではただの観客になってし

まうので、始まる前になにが行われているのかだ

とか、どういう人がいるのかとか細かい部分にア

ンテナを貼ることが重要だという。

そしてベスポジは性格の悪いカメラマンに占領さ

れているからねとも言われた。

ただそれだけのベスポジがあるらしい。

そんなこんなで目標を定めた。

まずは花田植のメインイベント、飾り牛の鞍に注

目したい。重さが15kgを超えるという花鞍や丸鞍

を間近で見たいとも思う。

 

 

〜10分絵コンテ〜

一.都会の路面

豪雨。生温い風。クラクション。宙を舞うゴミ。

サラリーマンがコーヒーを片手にイラつきながら

歩いている。足元の空き缶を蹴ると、コーヒーが

こぼれて背広にかかる。

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二.塔の上

パーカーのフードをはためかせながら祈る少女。

名前はイナサ。風の民の娘。

風の民の起こす風を嫌う一般人からの差別に苦し

む。目の前を折れたビニール傘が横切っていく。

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三.磐城の田舎

地蔵が真っ二つに割れている。

冬の冷たい風が吹いている。

一・二枚目とは時期も場所も違う。

ただ風が壊したことだけは分かる。

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四.小名浜

学ラン。頭良さそうなキリッとした眉毛。

名前はナライ。風の民の青年。船の汽笛。

風は人の想いを運ぶ大切なものだと思っている。

だが、想えば想うほど風は強くなる。

亡き父の「人は変われる。」という言葉を胸に。

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交わることの無い2人の同じ感情。