It'sエンターテイナー

髪をバッサリ切って気持ちよくなった

僕は美容師さんとの会話力で

自分自身のユーモアを審査するルーティンがある

切ってくれたのは男性のオーナーの人だったんだ

けど、今回は会話の間が難しくてま〜こまった

率直に変な人だったんだよな

なんか感情があるようでないっていうか

たとえば

「最近おじいちゃんがボケちゃったんですよ〜!」

とか言われた

だけど初対面のボケ話は笑っていいのか分からん

あと

僕の散髪中に一旦どっかにいって

5分くらい経って戻ってきたとき

「粗大ゴミの支払いをしてました!」

とか言われた(だからなんだよ)

その流れで「粗大ゴミって普段出されますかー?」

とか知らない角度からなんか飛んでくる

どんな人にもそつなく返事できる僕にしては有り

得ない「え、あ、えっと笑」みたいなされたら嫌な

相槌をしてしまった

自分がされたら嫌なことは絶対にしない主義なの

だが、この相槌に関しては僕が悪いのだろうか

ただそんなんじゃいつかテレビマンになったとき

にひな壇に座れなくなってしまう...!

僕は舵を切った

「粗大ゴミ、1回だけ出したことあります」

「僕のおじいちゃんがこの間プレゼントをくれた

んですよ」

「優しいおじいちゃんだね笑」

「そうなんです、でそのプレゼントがですね」

「うんうん」

「これもボケてるんですかね、あのービデオデッ

キ、だったんですよ」

これで大爆笑かっさらった

「で、そのビデオデッキ実はお下がりだったらし

く、中にもののけ姫が入ったまま取り出せない感

じでぶっ壊れてたんです」

「もちろんおじいちゃんには言えないから、あり

がとね〜って電話したんですけど」

「それが唯一僕が出した粗大ゴミですね」

見事なフリとオチ

ちなみに壊れたビデオデッキをおじいちゃんにも

らった、というのはれっきとした事実である

事実と虚構をないまぜにしつつ

相手のよく分からない会話を関連づけてフリとオ

チにする高等テクニック

僕はやっぱりエンタメの天才なのだろうか

 

オーイシマサヨシの代々木公園弾き語りライブを

観て感動した

もう武道館アーティストなのに

無料で弾き語りをして生の音楽を提供してくれる

今の日本で最高のエンターテイナーだと思う

素晴らしい歌手がいたものだ