G生命体にすっかり抜き取られてしまった魂が、
昼頃にようやく帰ってきた。
一人焼肉で自分にご褒美。
心機一転。フィクションの旅に出かけよう。
ざけてるなあと思いながらも楽しませて貰った。
そのあとにようやく気になっていた藤本タツキの
ルックバックを読ませて頂く。
なるほど、日本のアニメ史を震撼させた某事件を
ワンハリ風にオマージュした作品だったか。
僕は正直なところ口に合わなかった。
タランティーノはね、そこをギリギリのバランス
感覚でやっているのよ。
加害者に関していえば、
ナチスくらい組織的に迷惑かけた奴らだったり、
マンソンファミリーくらいエンタメ的な犯罪集団
だったら、まだフィクションにする余地ある。
被害者に関していえば、
さんざんいじめられてきたユダヤ人が主人公にな
るのは気持ちがいいし、
惨殺されてしまったシャロン・テートもタレント
として顔が知られた人間ということでギリギリセ
ーフなんじゃないかって思う。
フィクションで茶化するのが。
ただ、あの事件の犯人はフィクションで描いちゃ
いけないと思うし、亡くなった方々はどうしても
絵が上手に描ける素人でしかない。
そこの感覚が、結果として遺族の弔いになってい
るのかどうか、僕には分からないのだ。