ロードムービー

こないだの役所広司が良かったので

ヴェンダースを開拓してみることにした

大学のメディアライブラリーにて

1975年公開『まわり道』を鑑賞

ヴェンダースロードムービー三部作の中で

唯一モノクロじゃない作品らしい

哲学的な台詞には苦戦したけど

やっぱり一つ一つのカットに美しいと思わされる

映画冒頭

いきなり電車にナスターシャ・キンスキーが乗っ

ていたのでびっくりだった

僕が思う地球を代表する美人とテスぶりの再会だ

しかもどこか落ち着きのない少女役

一言も言葉を発さない

あれほどの美貌を持ちながら芸人の娘として育て

られ、どこか精神的に欠落した様子がコケティッ

シュな雰囲気を感じさせた

この映画にはナスターシャ以外にももう一人女性

が登場するのだがその美しさにも既視感があった

昨年ハマったファスビンダー作品でお馴染みの

ハンナ・シグラだった

この2人と旅でエンカウントしてしまうなんて

僕だったら両手に花でウハウハなのだが

この作中の主人公はどこか薄幸な印象

でもそれがかえって旅をする人間のリアルで良かった