マグマ大使

陽気につられて外に出ようとするけど躊躇する

というわけでインプット作業

手塚治虫の『マグマ大使』を読んでみる

僕の尊敬する実相寺昭雄秋田書店のあとがき

にこう書いてる

あらためて読み返してみると天才の発想。その所産としか言いようがない。未完になったのは時代の遥か先を駆けていたからである。この作品を完成できるとしたら神しかいない。それほどの広がりと高みに登り詰めている、とわたしは感嘆してしまった。

僕の中では実相寺も十分レジェンドなのだが

そのレジェンドにこれほど言わすのがマグマ大使

"ロケット人間"という発想の勝利だと思う

最初は少年がある朝目を覚ますと外が2億年前の

世界になっていたというところから始まる

実はゴアという宇宙侵略者が自分の力を示すため

に彼らの家族を過去に飛ばしたのである

ここで今の脚本家は理不尽に主人公がターゲット

にされて悲劇的な結末を辿るんだけど手塚は違う

少年の父親は新聞記者で、ゴアは自分の地球侵略

の有様を報じてほしいというのだ

地球を管理する仙人のアースと宇宙侵略者ゴアの

神と神と争いに話が展開していく

実はこのあたりのバラエティに富んだストーリー

手塚治虫が過密スケジュールだったので別人の

代筆らしい

ゴアが作り出した生物兵器・人間モドキの下りは

すごく奇妙で恐ろしく、強烈なインパク