体調が悪化。
朝から病院に行く。
去年の同じ時期も同じ病院にいった。
今回も全く同じ薬もらった。
大学に行くのは今日はあきらめた。
実際具合悪いから仕方ない。
かわりに今度は病院ではなく美容院に行った。
今日は湿度が70%らしくひどくじめじめしてる。
外を歩くだけで体がべたつく。
額には水分びっしょり。
体調が良くないのもあって気持ち悪い。
そんな僕の髪を切ってくれる美容師さんに濡れた
髪を触らせることが本当に申し訳ない。
そういうふうに思えば思うほどまた額が濡れる。
ただ美容師さん側も霧吹きで髪を濡らしてくるの
で今濡れてる前髪が汗なのか水なのかはたまた混
合物なのか一切分からないままただ申し訳なさだ
けが加速する。
ただそんな気持ち悪さをシャンプーで綺麗にして
もらえて良かった。
2ヶ月ぶりのマッシュフォーム爆誕。
帰りに渋谷駅の駅ピアノをのぞいてみた。
すると下手くそなあの夏へが聞こえてきた。
黒髪ロングの女の子が一生懸命右手だけで弾いて
いる。たぶんピアノ弾いたことない人だと思う。
10分くらいずーっと大事なサビの部分を何回もつ
まづきながら正解を探るようにして弾いてる姿に
いに柱に背中をくっつけてニヤニヤしながら聞い
てた。
僕が大学で見てきた女の子は完璧な姿で見られた
いって子が多くてうんざりだ。
メディア授業の女の子も食堂ピアノでモーツァル
トのピアノソナタを弾いたので興ざめしたのが記
憶に新しい。
もっと楽しませてくれよ！カッコつけんな！
その時は思わず心の中でツッコんだ。
いつになったら完走するのか楽しみだったけど結
局アロハシャツにセンター分けのイマドキの彼氏
が迎えに来て弾くのをやめてしまった。
下手くそなのにストリートピアノ弾いちゃう激レ
ア女の子を手に入れる男になりてーな。
彼氏が来なくても僕は弾けるはずのあの夏へを彼
女に弾いてさしあげることはなかっただろう。
そう、自分に自信がないうちは恋愛なんてしなく
ていい。
たぶん神様が影でニヤニヤしてるだけの僕を気持
ち悪がって世界線を変えたんだろう。
彼氏を登場させて都合よく僕が"ヒーローの卵"か
ら気持ち悪いモブキャラに成り下がった。
そんな僕は帰ってピアノを必死に練習した。
