フランス語の授業の定刻に間に合う最後の電車に
乗り遅れてしまった。
7分遅刻で教室のドアを開けると誰もいない。
もしやと思い一生使いづらい大学公式の時間割サ
イトを開くと、本日は休講との連絡があった。
ラッキー!の感情がまだホカホカなうちにいつの
間にか下北沢に来ていた。
ペガッサ星人が『都合がいいな、地球人。』と声
をかけてきた。
今年はウルトラセブンが放送55周年ということで
何故か下北沢がよくセブンとコラボしている。
がリーズナブルであまりにも欲しくなってしまっ
たのでやってきた。
大学に戻る。
ゼミに出席して、6月のプレゼンでジブリの凄さ
を全力で伝えるために僕は推しの子をディスった
んだが、隣に座ってる奴に一言だけ"推しの子、面
白かったわ"と遠回しのディスを喰らった。
こいつは人の調子を崩すのが好きなやつで、以前
は毎度反応に困ってしまったが、世界を俯瞰で見
れるようになった今、他人の行動原理がよく分か
る。もうこいつが何言ったところでどうってこと
ない。
"良かったじゃん"と一言だけ返すことにした。
プレゼンが思ったより早く終わったので、図書館
で漂流教室を読んでいると、あまりにも面白い一
コマかあったので記録しておく。
DVD鑑賞室で平成ガメラを観て、特撮強化月間の
スタートダッシュを見事に決める。
だけど、実はまだそこまでハマれてはいない。
なぜかというと、僕はM78星雲の英才教育を受け
てきたため、怪獣が人類の味方として登場するの
が新鮮で受け付けないのだ。
怪獣はあくまでも人類を脅かす最大の敵であり、
それをやっつけるのはヒーローであるウルトラマ
ンだと僕はずっと考え続けてきた。
ヒューマニズム的なものさしで創作を嗜む僕から
すると、特撮映画にはそういった要素がほとんど
無い。
だからこそ自分から怪獣映画用の頭脳を作ってい
く作業がこれから必要になってくる。