実家から東京へ。
このブログは都会で経験した些細な諸々を記録す
るために始めた備忘録なので、充電期間を経て今
日からまたつらつらとやっていこうかなと思う。
家に帰る中央線の車窓から見える東京ドームの大
きな観覧車に東京を感じる。だがそれは、かつて
田舎から出てきたばかりの僕が見ていた東京であ
り、僕が1年ちょっと歩き回って知ったそれとは
ちょっと誤差がある。
それよりも水道橋の交差点がまるでなにかのミュ
ージックビデオの撮影かと思うほどとりどりの日
傘に埋め尽くされているところに本当の東京があ
るではないか。
新宿駅の階段で前を歩く、中学生の妹と同学年か
ちょっと年下くらいに見える金髪の女の子が、ど
さくさに紛れて丸めたティッシュをポイ捨て。
それをかるく咎めるだけの母親。
『拾って来なさい』という正解を言えば、娘はき
っと後ろから迫る雪崩の餌食だ。
そうだった、これが東京だ。
どこからか鳴っている救急車のサイレン。
地元のスーパーの感覚のままで歩いているとすぐ
に誰かと肩がぶつかってしまう。
そうして段々と、東京の輪郭がくっきりはっきり
としてくる。
このじめつく世界観。
たったの2週間空いただけなのにもう忘れてしま
っていた。
職場でPOPつくった。
我ながら上出来。