冬がしっかり自我を出してきた。
ここ最近の寒さはやかましいくらいだ。
平安から詠まれ、昭和では映像を彩った「季節」す
らも余裕が無くなってしまった。
日本の美しさが、敏感な人は気づかないくらいに
ゆっくりと時間をかけて失われている様子に日々
悶々としているのだが、そんなことよりも少なく
はなっているがたしかに存在する日本の美しさに
目や耳や鼻を集中させる方がよっぽど有意義だと
思う。
現に映画でそれを行っている訳だが、たまには散
歩して、東京を縦にも横にも埋め尽くすコンクリ
ートをかき分けて、寒さにも堪えている一輪の花
を探しにいこうかしら。
牧野富太郎の本を読むモチベーションが出来た。