2023-12-05

職場の先輩であるイナバさんがスーツ姿でいつも

よりも30分遅く入ってきたので、なにかあったん

ですか?と聞くと今日は試験だったとのこと。

試験の日は僕だったら当たり前のように休むけ

ど、やっぱり弁護士目指す人は凄いなと思う。

浦和レッズや海外サッカーや女性アイドルの話を

してくれるので、堅実なオタクって印象ですっか

り忘れていたが、おそらく狭き門をくぐり抜ける

ために毎日努力していて、尚且つアルバイトもし

ている凄い人だ。

余裕がなくて僕みたいな手持ち無沙汰な大学生に

対して苦手意識を持ってもおかしくないのに、い

つも的確に仕事をこなしつつ、イレギュラーが起

こってあたふたしている際にフォローしてくれた

り、そして毎週サッカーのお話をしてくれる。

イナバさんほど周りが見えている、倫理観をしっ

かり弁えている人間は見たことないし、まさに弁

護士に相応しい人格を有していると思う。

というか善悪プラマイゼロ理論で生きてる自分か

らすればイナバさんは優しすぎるといっても過言

じゃない。

そういう人間ですら一度落とされているという事

実を本人の口から聞いたことがある。

それだけ難しい関門なのか、それとも今の弁護士

に求められている人材がそういう人ではないのか

その辺は僕には分からないので、『いつもイナバ

さん見てると絶対受かってると思います』みたい

なぎこちない一言しか言えなかったけれど、

でもどうか善因善果、

いいニュースを聞けたらいいなと思う。