2023-09-21

サッカーの授業に参加。

選択科目なだけあって文学部は3人のみ。

髪色とりどりな政治経済学部の視線にズキッ。

こういうときは文学部同士で徒党を組むのみ。

バルセロナのユニフォームの子に声をかけると、

優しい子で、嫌な顔せずに仲良くしてくれた。

助かった。

もう1人のツレの子は幼稚園以来サッカーをした

ことがないらしく、どうやらバルセロナの幼なじ

みらしい、

しかしバルセロナ、結構やる気あるタイプ。

ジョギングで誰よりも先頭を走っている。

「プロいるじゃんw」「あいつだけガチw」

という陰口があちこちから聞こえてくる。

内部進学の性質か、SNS監視社会の影響か。

本当に女子みたいな男子が多いのなんの。

彼らはあまりにも弱い。弱すぎる。

こういうとき、以前よりも俯瞰で見れるようにな

った僕は自分に流れ弾が来ないように隠密行動。

 

シュート練習で、バルセロナのツレと喋った。

どうやらバルセロナは社会人チーム入っていて小

学生にサッカーを教えているらしい。

それもそのはず、相当シュートが上手い。

思わずさっきまでバルセロナの陰口を叩いていた

イキリたちも一斉に「うまっ!」と声を出した。

実力で黙らせるタイプだったか。

それにしても実力に騙される奴らよ。

あー滑稽。

さっきまで持ってたナイフはもう捨てたのか?

ちなみに僕も「うまっ!」を何回か頂いた。(笑)

あろうことか、涙と汗で顔をくしゃくしゃにしな

がら部活に勤しんでいた中学の頃の何倍もサッカ

ーが上手くなっている。

 

授業が終わり、有志でミニゲーム

今までの僕はここで他人に褒められようと全力に

なり、最大の弱点である微々たる体力が尽きたあ

とはヘロヘロになっていた。

しかし文学賞を頂き、映画と触れ合ってきた僕は

一回り成長していた。

短所をカバーしたまま長所を生かすことができる

ようになっていたのだ。

しかも僕の長所は誰もが予想だにしないトリック

プレーだ。

今までヘロヘロでできなかったトリックプレーを

連発。プロでもできないようなアシスト達成。

僕ですら驚いたのだから周りは言葉を失ってた。

ここでも今まで僕は過度に興奮して体力を切らす

か、全力で喜んで悪目立ちするかしていたのだ

が、今の自分は自分を俯瞰で見れる。

あくまで粛々とガッツポーズするカッコ良さをい

つしか覚えていた。

それはまるで3点差から1点返したくらいのテンシ

ョン。

でも確実に。あのときよりも。

中学の僕、聞いてるか。