インデペンデンスデイを観る。
ゴジラ-1.0がひどくて、世評もおかしくって、
その鬱憤を晴らす為にはこの映画しかなかった。
僕にとって"いわく付き"の映画である。
中学生の頃に国語教師だった学年主任が授業で見
せてくれて以来、久々の鑑賞。
一度大学の講義の合間に見たけれど、時間がなく
って大統領が演説する前のあたりでやめてしまっ
たが、今回は最後まで見ることができた。
この映画にはいつだって局面を打開するのは"変
人"だと示すように、キャラの濃いジジイが世界を
救うシーンがある。あれは本当に最高だ。
あのジジイは僕が映画のキャラで打線を組むとし
たら、絶対にクリンナップ。変人は"変な人"でも
あるけれど"変える人"にもなれるかもしれない。
変人は田舎にいる。
映画の中ではニューメキシコ州にいたけれど、僕
の故郷、西郷村にもいた。
その変人は僕の人生を変えてくれたし、僕が世の
中を変える意志をもつきっかけを与えてくれた。
変人はいつだって熱を帯びる。
大統領の演説シーンは授業で見せられて以来よく
覚えてる。国語なのにあの熱量でハリウッド映画
を語ってくれた先生は、今思えば最高だった。
そしてバトンを繋ぐ。
映画好きになって、ようやくあの日の先生に追い
ついた。先生の熱意を回収するのに5年もかかっ
てしまった。ただ、あの教室、あの先生の語り口
の高揚から、自分自身の感性で感じ取る高揚へ、
この屈指の名シーンは変貌を遂げた。
今日、2023年12月10日は独立記念日だ。
ゴジラへの鬱憤の浄化と田舎の中学時代のノスタ
ルジーが相乗効果になって、思わず涙が溢れた。