今日は月に1度、頭をゆっくり休める日にした。
NHKのドキュメント72時間をぼんやり見る。
レンタルコミック店の回だったのだけれど、
今の時代は本当に"異世界転生系"が流行っている
んだなあと思わされる。
あたりは僕も見た事あるけど、あまり得意じゃな
かった。
労働の日々に疲れた人間があれを見て自分と似た
ような個性の、特殊能力もなにもない主人公が別
の世界で活躍し、理想のライフを送る姿に自分を
重ねることで束縛から解放されるらしい。
前、推しの子を見た時の違和感を、今のフィクシ
ョンは"拡張現実"から"仮想現実"へとシフトして
いるのだと言ったことがあるけど、俗世を捨てた
人間が増えているような気がするよ、やはり。
まだまだ捨てたもんじゃないと僕は思うけどな。
古舘さんが「現代の信仰」のひとつに挙げていた
二郎ラーメンに久々に行ってみることにする。
いつもとは反対方向の列車に乗り、仙川へ。
店先に列を成す人の緊張感をまるでイスラム信者
がモスクに入る前の姿のようだと表現していたお
喋り魔神。
厳格な店主がラーメンを作る厨房を囲むように作
られているカウンター席の全員が、まるで礼拝を
するかのように黙々と食している光景の一角にな
ってみて、あれは言い得て妙だなと。
僕は過激派じゃないので月に1度くらいだが、ほ
ぼ毎日このモスクに足繁く通っている人がいる訳
で、ちゃんと宗教として成立するよな。
あれだけのカロリーを摂取する罪悪感の部分で、
野菜マシマシ制度は免罪符だと言っていたのも面
白かった。
仙川まで来たので古本屋を覗く。
一癖ある店主。かなりエキゾ"チック"。
こんなジョークは20代からはやめていこう(笑)。
収穫なし。
