2023-07-08

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ガウディとサグラダ・ファミリア展行ってきた。

キリスト教徒じゃない僕にはサグラダ・ファミリ

アの好きなところなんて語感しかなかったのだけ

れども、建築の知識が全くない僕でも楽しめるよ

うな展示だった。

ちなみにボスニア・ヘルツェゴビナとアイネ・ク

ライネ・ナハトムジークを抑えて堂々の1位。

選出理由は無駄のものが一切なく洗練されている

から。

正直、僕の脳内は現在ヒューマニズムに支配され

ているためか、あまり感動はしなかった。

ただ、面白い発見があった。

今まで幾何学には人間味はないから、あまり好き

な文様ではないと思っていたのだけれど、自然が

創り出す幾何学をガウディは愛していて、それを

彼は生涯追い求めたという事を知れてよかった。

その"追求心"に人間味があるってこれから僕は幾

何学文様をみる度に感動できると思う。

グエル公園の破砕タイルは見た瞬間にジブリパー

クに引用されてるなって分かった。

いつかグエル公園で破砕タイルでできた置物を買

うのが二万の夢のひとつ。

ガウディは"奇才"と言われてきた。

だけど、彼は"独創的とはつまり原初への回帰

だ"と言ったらしく、たしかに洞窟や海底に思想の

出発点がある。

もし仮に自然が無限を感じさせる形をしていなか

ったら好奇心なんて生まれない訳で、そこにガウ

ディも魅了されたんだな。

サグラダ・ファミリアには"美しい"以外の感想が

湧かなかった。日本人だから当たり前だ。

ただ、スペイン人は日本人と違って見えないもの

を見る力が無いから、ああやって受け継がれる伝

統を顕現させて感動を味わってきたんだなあとは

思った。

どおりでガウディとサグラダファミリアがスペイ

ン国民全員から愛される訳だ。

いつかスペインに行くときは新約聖書をしっかり

履修してスペイン的な感性を身につけてから行こ

うと思う。

 

そのあとは中野ブロードウェイで買い物。

目当ては漫画版ナウシカ

女性の店員に「ナウシカありますか。」と聞いた

ら「ナ、ナウシカ...?」と言われた。

ナウシカに漫画版があることをご存知では無いの

だろうか。そんな人もいるんだなあ。

一生懸命パソコンで探求してくれている。

自分も本屋の店員だからここのやり取りがプレッ

シャーであることを重々理解しているため、申し

訳なさを感じていたのだが...。

 

「作者名を教えてください。」

衝撃の事実。ナウシカを知らない人だった!

そんな人もいるんだなあ...(困惑)

宮崎駿です」

たぶん僕の人生においてナウシカの作者名を聞か

れるなんて最初で最後のやり取りすぎて、なんか

めちゃくちゃ面白かった。

たしかに時代は変わっている。

 

今日の戦利品コーナー

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まずは「シュナの旅

ナウシカは不揃いのものしか無かったので、全巻

セットの新品のやつをAmazonで購入することに

した。

こちらも宮崎駿の漫画作品で、ナウシカの1年前

に描かれていた訳だから、宮崎駿の思想の出発点

が知れるかもしれないということで購入。

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続いては「この世界の片隅に

ずっとアニメ映画が泣けるらしくて気になってい

たんだけれど、エノケンに導かれるままに戦後史

を調べていくうちに、やっぱり僕には戦争体験が

ないから、どうして戦後に夢を見れたかの部分が

まだ見えてこないという課題が見えた。

僕は戦争映画を見るときは1日分のエネルギーを

使ってしまうので、漫画で慣れていく試み。

いい買い物だったんじゃないだろうか。