2023夏の新アニメや新ドラマのあれこれ
『わたしの幸せな結婚』
今期楽しめてる数少ない作品の一つ。
とにかく作画が良い。
ちょっと特殊な異能系の少女漫画らしいが、その
異能力があまり出てこない1話は凄く良かった。
身分の低い女の子が散々虐められて、久堂家に嫁
がされるまでのお話だったけど、電車に乗ってる
シーンはEvan callの切ない劇伴と美しいカット割
りが印象に残ったなあ。
鬼滅以降人気な大正浪漫の雰囲気がバッチリ。
女の子はこういうの好きだろうなあと思うけど、
男子の自分でも全然見れちゃう。
『AIの遺電子』
今のところ結構好き。
ヒューマノイドをテーマにした近未来SF。
僕が好きなプラメモよりも丁寧にヒューマノイド
を取り扱ってる分面白い展開は少ないけど考えさ
せられる。
今期最も"人間性"に挑戦してる作品だから好感度
は高め。
ただストーリー展開はアレだな。
渋くなってしまう。
『Helck-ヘルク』
今期のギャグアニメ視聴枠。
ネットでは後半にかけてジワジワ面白くなってい
くと評判なのでちょっと気になって視聴。
独特なギャグ描写は面白いんだけど、ちょっと今
のところ展開で面白いとは1回も思えていない。
『ゾンビになったらしたい100のこと』
まるで楽園のように駆け抜けるというよく分から
んアニメ。
特筆すべきはなんと日曜5時にやっている。
1話を見てまず作画と演出が良いと思ったんだけ
ど、同時に"これは出オチだな"と確信した。
現に1話以降全然面白いと思えていない。
通常のゾンビものは、ゾンビから逃げる人間の生
き様を描いて、豪快に喰われところに一種のカタ
ルシスを感じさせる訳だ。
ジョーズなんかもそうだけど、パニック映画の醍
醐味は極限状態に陥った人間がありのままの人間
性を解放するところ。結局は喰われちゃうんだけ
ど、その喰われっぷりにある種のカッコ良さすら
感じられる。
それなのにこの作品はゾンビが怖くないから、全
然登場人物に感情移入出来ないし、そもそも現実
の否定から入るんだったら現実の肯定で締めくく
らなきゃいけないよねって話。
たいに、ファンタジーで現実にとって都合のいい
事を描くときの鉄則で、主人公はそのまま幸せに
なっちゃいけない。
このまま現実から解放されてラッキー!で終わる
のはあまりにも無責任なんじゃないかな。
池井戸潤原作の田舎ミステリ。
消防団とか町内会みたいな村社会の気持ち悪さが
よく描けてるし、そこに巻き込まれていく中村倫
也の演技がお見事。
き込まれ顔"をしていてミステリーはピッタリ。
シナリオに横溝リスペクトもあって、一方で結構
カメラワークとかも凝ってて面白い。
今更実相寺アングルを有効活用してんのこのドラ
マくらいでしょ。
『今日好きになりました夏休み編2023』
今のところこれがダントツで面白い。
リアルな高校生の甘美で不揃いな人間らしさ。
恋愛リアリティショーは最近推しの子とかがいよ
いよフィクションの中で話題にし始めたけど、あ
れが描いたように確かにそこにカメラがあるし、
一部はショーとして面白くなるように演出されて
るんだろうけど、それでも高校生のありのままが
見られる素晴らしいコンテンツだと思う。
言い間違えちゃったりプレゼントがダサかった
り、高校生の曲がりくねった恋の矢印が凄く楽し
い。
僕は毎回初回を見て、メンバーで判断して次回以
降継続して視聴するかを決めるんだけど今回は即
決。
たまにモテに来てるだけの"普通"なJKとか男子高
生しかいない回があると、かえって全体がエンタ
メとしてつまらなくなってしまう。
そういう意地の悪い子は俯瞰するとつまらない。
だけど今回はみんないい子だしいい意味で変わっ
てて最高。
今回は柳楽優弥にそっくりなみひろくんっていう
クールな子がすごく俳優みたいなオーラがある。
3年見てきたけどここまで色気ある子はいない。
一方でその子と相思相愛(?)なれいちゃんってい
う子は小松菜奈にそっくりすぎる。
この子も今までの女の子とはちょっと違うね。
この場馴れ感。まだ高一らしい。やばいね。
あとはしょうくんっていうお人形さんみたいな男
の子が好き。顔は美形なんだけど不器用さが隠し
きれなくて、MCの井上さんも毎回楽しそう。