これまた宮崎駿アニメーションからの流れで
最近はイラストにハマっているんだけど
Xで流れてくるものはどれもピンと来ず
pixivなんかも見てみたけど同様である
これは最近のイラストレーターに共通して言える
欠点なのだけど、
一枚絵でストーリーが浮かんでこないのだ...!
その理由は表情の乏しさなんじゃないかなと勝手
に思っているけどね
そこで僕は結局懐古してしまうんだな
というより、古いものを漁れば必ずお釣りが帰っ
てくるものだということを今までの経験則で心得
ているので当然っちゃ当然なんだけど
最近は江戸時代の絵師を専攻している
浮世絵もいいんだけど
やっぱり僕はインパクトのあるものが好みなので
北斎漫画を中心にゾッコンである
この馬鹿馬鹿しさよ
一方で元々の映像をコマに分解したかのようなイ
ラストにはただ素描力の高さに関心するばかり
北斎が"漫画"という言葉を使う頃にはまだ僕らが
知っている意味での漫画は存在しておらず、北斎
自身も"スケッチ"の意味で用いているんだけど、
やっぱり今の絵に比べて躍動感があるし、何より
題材がいいんだなこりゃ
そんな北斎に影響を与えた絵師まで遡ってみると
江戸時代のイラストの奥深さがよぉーく分かる
たとえばこちら
鍬形蕙斎の「略画式」なんかを見ると
まさに"動物をゆるく描く"の源流を感じられる
こんなゆるさでも"北斎嫌いの蕙斎好き"という言
葉が流行ったらしく、あの北斎とライバル関係に
あったらしい
僕は宮崎駿の描くゆる〜い猫のイラストが好きな
のでどことなく近いものを感じるこの絵は好み
そのまんまトートバッグなんかにすれば違和感な
く可愛いイラストが江戸時代に存在しているとい
うのだから驚く
この可愛らしい絵
これもぜんぜん江戸に描かれたものらしい
耳鳥斎の「絵本水や空」
とにかく人物を滑稽に描くのが特徴で
今の漫画に近いエッセンスを感じられる