ようやく自転車を買った
元々ヴァクセンの折りたたみ自転車を使っていた
んだけど、大学の駐輪場に置きっぱなしにしてい
たらそのまま回収されてしまった
防犯登録してなかった僕が悪いんだけど
もう絶対に物の管理を杜撰にしたくないという教
訓だけ与えて、館林や川越を孤独な高校生と共に
走ってくれた自転車はいなくなってしまった
そんな無慈悲な喪失を経て2号車を買う訳だが
今回は別に輪行するつもりはないので
店でいちばん安い折りたたみじゃない自転車を買
うことにした
実際店員からはもっと高い自転車を買えよってオ
ーラをビンビンに感じたけどお構い無しで購入
思ってたよりずっと乗りやすくて安心した
さっそく自転車を買った清澄白河から自宅までサ
イクリングしてみる
世田谷あたりの東京の夜景とはちょっと違う
僕の遠い昔の夢に出てきた景色のような
どこか不安げで、でも心地よい感じ
もし僕が小さい頃に見た夢が予知夢で、今僕がそ
の夢に近いところを走っているのだとしたら...な
んて空想が湧いてきた
迷い込んだ路地のこの団地がすごく懐かしい
僕の夢なのか前世なのか分からないけど
この建物のどこかの部屋にいるアンティークを集
めている変な住人にずっと前にお世話になったよ
うな気がする
そんな冗談は置いておくとして
これが予感なのか、それともただの高揚感なのか
は分からないけど、とにかくすごい心がウキウキ
した